プラセンタとは

プラセンタとは哺乳動物の『胎盤』のことです。

胎盤は、胎児を包む羊膜と子宮を結ぶ円盤状の器官です。

胎児は脳下垂体・肺・肝臓・腎臓・脾臓・小腸などの臓器が十分に備わっていないため、胎盤がこれらに代わり複数の臓器の働きを1つでこなし、母親から供給される栄養分と酸素を受け渡しています。

胎児と母親を結び、胎児の生命を維持し成長を促す重要な働きを担っています。

そして胎盤には様々なものが含まれています。

約10ヶ月で1個の受精卵を約3㎏の赤ちゃんに成長させることができるのは、発育に必要な栄養と豊富な生理活性物質が胎盤に含まれているからです。




栄養素

プラセンタには、豊富な栄養素が含まれています。人体の五大栄養素(タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル)をはじめ、人間に必要とされている栄養素が豊富です。

・アミノ酸
体の細胞をつくる原料になります。食品に含まれるアミノ酸は高分子化合物であるため吸収率が低く、吸収されないまま体外へ排出されてしまうことも多いです。プラセンタに含まれるアミノ酸は単体から構成されているため、体内への吸収率がとても良いです。
・タンパク質
人体をつくる重要な栄養素になります。
・脂質・脂肪酸
細胞膜、角膜、ホルモンなど身体の細胞をつくる栄養素です。またビタミンなどの吸収を助ける作用もあります。
・糖質
細胞の構造を維持し、身体のエネルギー源になるための重要な栄養素です。
・ビタミン
身体の様々な生理機能を調整し、代謝をスムーズにする働きがあります。
・ミネラル
血液・体液の調整などさまざまな働きをします。
・核酸
遺伝子の修復や、新陳代謝の調整に働く栄養素です。アンチエイジングに大きく作用するものであり、もともと肝臓で合成されますが、20歳を過ぎると少なくなり、40歳を過ぎると急激に減少するため、これが老化の促進の原因になります。 失われた核酸をプラセンタから摂取することで、老化予防となるのです。
・酵素
食べ物を消化や分解してくれる消化酵素と、血液を作る・心臓を動かす・体を動かすエネルギー源となり・皮膚や筋肉、骨などを作るといった生命活動に密接に関与している代謝酵素があります。これらが不足すると生活習慣病や免疫力の低下の原因になることもあります。



生理活性物質

胎盤に多く含まれる生理活性物質とは、生体の中に本来生存するもので、生体の生命活動や生理機能の維持・調整にかかわる物質です。そしてサイトカインを多く含む物質です。

生理活性物質の主な働きは、ごくわずかな量で生体に作用し、細胞の生成やエネルギー産生にもかかわり、細胞の老化を防ぐとともに生体各器官の機能を正常に調整・活性化させ、また免疫応対を維持するように働きます。

その中でも特に注目したいのがサイトカインです。
サイトカイン
サイトカインとは指令や情報を伝達するたんぱく質のことです。多くの成長因子を含み免疫や炎症に関与する物質が多く、主として特定の細胞間の情報伝達を担っています。さらに、細胞同士の相互作用や情報の伝達と交換、細胞動態にも影響を与えており、細胞の生存や正常な維持に欠かせない物質なのです。不調な細胞に信号を出し、調子を整え活性させます。

生理活性物質が正常に働けば、私たちの体は健康を保つことできるのです!






プラセンタって何が良いの?何に効果があるの?

人間の細胞は古くなると新しいものに入れ替わります。細胞の場所や部分によって入れ替わるサイクルは違いますが、これが新陳代謝と呼ばれています。
古くなった細胞が新しい物になるときにコピー(転写)されます。その時に元あった物と全く同じ物がコピーされれば問題ないのですが、長期間にわたり何回もコピーされ続けると段々と本来の質がぼやけてくることがあります。

細胞の劣化コピーによって、若い頃とは違う容姿の変化が現れてきたり、体の様々な箇所が不調をきたしたり痛みが出たり病気になったりします。このことが老化現象の原因の一つと考えられています。

新陳代謝のスピードは中高年になると低下していきます。そうなると、古い細胞の老廃物などが体内に残りやすくなり、その影響が体の変化として表れてきます。

プラセンタに豊富に含まれるサイトカインで細胞を活性化しながら新陳代謝が行われると良い効果が得られると考えられます。代謝が促進されて体内の部品交換の進み具合が変わります。その積み重ねが、数年後、数十年後の見た目の年齢を決めるといえるでしょう。